就職の方法

10ここでは、これから資格を取って医療事務を目指す場合、派遣会社に登録して研修から入職するケース、社会人が転職をする場合、専門学校でしっかりと知識を身につけてから就職するケースをそれぞれ紹介します。

ケース1 資格がなく未経験の場合

新聞の折り込みや、駅などにある無料情報誌に「医療事務募集!未経験者可」という求人を見て、まったくの未経験から資格も取得せずパートで医療事務の世界に入った人も珍しくありません。
医学知識や薬の名前、診療報酬の請求など、専門的な知識や技術面は先輩医療事務スタッフがフォローしてくれたり、実際に働きながら徐々に身につけていくこともあります。 国家資格が必要ではない医療事務の仕事は、経験やスキルがなくても「やる気」や「明るさ」などで採用されるケースも多いようです。

パート感覚で始めた人も多い

ケース2 派遣社員の研修から

資格や経験がない場合、医療系の派遣会社や業務委託会社の無料研修で、知識や技術を身につけてから働く方法もあります。
会社によって違いますが、実際に働く前に3~8日程度の教育研修で、保険制度のしくみや診療点数の算定、医事コンピュータの操作、マナー接遇など、医療事務スタッフとして最低限の知識を学ぶことができます。就職が決まり、働き始めてからもフォローアップやスキルアップなど、定期的な研修でスキルを身につけられます。
また、このように派遣や業務委託で就職するケースだと、基本的に登録している会社から求人を紹介してもらえ、就職活動をする手間が省けることも嬉しいポイントです。
もちろん、資格取得のバックアップをしてくれる会社も多いですから、資格を取り給与アップということも可能でしょう。

登録先の会社から求人を紹介してもらえる

ケース3 資格を取って転職

最近は、社会人から医療事務に転職するケースも増えています。その場合、まずは資格を取り、それから求人を探して就職するという方法が一般的なパターンです。
求人の探し方は、医療系求人サイト、ハローワーク、転職エージェントや派遣会社に登録するなど、なるべく幅広く探すことがポイントですが、やみくもに集めるのではなく自分の希望を絞ると効率的に探せます。たとえば、正社員を狙うのか、パートでもいいから経験を積みたいのか。
また、近所のクリニックで働きたいのか、それとも規模の大きい病院で働きたいかというように、ある程度のビジョンを決めておくことは必要です。
希望に合う求人が見つかれば、締め切られる前に素早く応募することが肝心。そして、応募した後、書類審査や面接に通れば、晴れて就職し新たな職場で活躍することになります。
未経験ということを不安に感じるかもしれませんが、この仕事は患者さんとのコミュニケーション力を重視するところもあります。前職で販売員や営業をしていた、保育園で働いていたなど、人と接する仕事をしていた経験は確実に活かせる仕事です。
また、子どもからお年寄りまでさまざまな患者さんの来院に対応するため、年齢も不利になりにくいので積極的に応募しましょう。

今までのキャリアをアピールして就職につなげる

ケース4 医療系専門学校からの就職

医療系やビジネス系の専門学校などを卒業して就職する方法があります。
このような専門学校は医療機関と提携をしているところもあり、積極的に採用を働きかけてくれる場合や、就職のサポートが充実していることが強み。提携しているだけに、一般に公開されない求人情報が学校を通じて手に入ったり、先生や卒業生から求人を紹介されたりといったケースもあるようです。
医療系の専門学校は、卒業するまでに2~3年と時間がかかりますが、就職面で考えると高い就職率と充実したサポート制度が整っていることが大きな魅力です。また、就職までの準備期間が長いため、医療事務の中でもどんな分野に進みたいかを考える時間がじゅうぶんにあることも特徴です。

一般に公開されない求人情報も!

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