入退院患者への対応
入院設備のある病院では、とても大事な業務となります。
①入院手続き
医師が必要と認め入院が決まると、病棟スタッフは、担当医師が作成した入院指示書に従って、注射や検査、手続きなどの準備を行ないます。
患者さんは、医師から入院の目的や期間などの説明を受け、入院指示書を窓口に提出します。
医療事務スタッフは、入院指示書を受け取ったら入院手続きを始めます。まず、指示書をもとにコンピュータで必要事項を入力し、入院患者用のカードや入院用カルテを発行します。
さらに、入院中に必要なカルテ、心電図記録、レントゲンフィルムなど、各種関連書類をそろえ、いつでも搬送できるようにしておきます。
入院費用や病棟の設備などについて、患者やそのご家族に説明することも医療事務スタッフの役割です。
入院手続きからが医療事務スタッフの役目
②入院費・施設の案内
入院費用は、「だいたいどれくらいかかるの?」と、患者さんやそのご家族が心配するケースはとても多いです。
そこで、患者さんやご家族から説明を求められた際、わかりやすく説明し納得してもらうことも医療事務スタッフの役割です。
たとえば、経済的に余裕がないケースでは、貸付制度や公費負担制度を紹介するなど、患者さんやご家族の経済的負担を軽減するために案内をする場合もあります。
また、入院中の診療費の請求処理も必要です。請求は退院時にまとめて行なう場合と、月に数回請求する場合と、医療機関によって異なるようです。
資格がなくても働ける医療事務ですが、診療報酬や各種保険制度の知識があると、このような場面で役に立ちます。
費用面で患者や家族に不安を感じさせないことが大切!
③退院手続き
入院する時と同じように、退院の際も担当医師から退院指示書が出されます。
この書類をもとに、退院日までの診療費を計算して請求する業務も医療事務の仕事です。
会計が終わると、退院許可書が発行されます。この書類を患者が担当の病棟に提出すると退院となります。
入院患者を送り出す時は、医師や看護師とともに医療事務スタッフも嬉しさを感じる瞬間でしょう。
入院と関連して、病棟の空きベッド数の管理も重要な業務です。医師や看護師、食事や寝具を手配する部門などと連携をとり、空きベッドの数や退院予定患者の数を把握しましょう。
退院手続きとベッド数の管理、診療費の請求が主な業務
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