正社員の待遇

misawa3医療事務正社員の平均的な初任給は15万7439円、大卒で18万2662円となっています(2009年 日本医療労働組合連合会しらべ)。



求人情報でも15~18万円が相場で、一般企業の事務職とほぼ同額といえるでしょう。もちろん、経験を重ねるほど給与も上がっていきます。初任給では差がある高卒と大卒の給与も、勤続年数とともにその差は小さくなるようです。

また休暇ですが、年末年始、ゴールデンウィークといった長期休暇は、交替で休みを取るケースがほとんど。
入院患者を抱える病院には休みがないことを考えれば、長期休暇を取るのは難しいことが理解できるでしょう。ただし、クリニックや調剤薬局では、長期の休みを交替で取れる場合もあるようです。

15~18万円台が初任給の相場。経験に応じて昇給!

必要なスキル

正社員は保険や給与面で雇用する側の負担も大きいものです。
専修学校などで専門教育を受けた新卒か、即戦力になる実務経験者を優先しやすい傾向があります。具体的には2~3年の実務経験があると、年齢を問わず採用される可能性が上がります。ただし、こうした傾向は規模的に大きな大学病院などに強く見られる傾向で、町のクリニックや歯科医院、調剤薬局などでは、優秀な人材を積極的に社員雇用していると考えてください。

また、最近は正社員で医療事務スタッフを採用する医療機関が減っています。特に大きな病院は、受付から会計、レセプト業務などの医療事務に関する業務全般を外部の会社に業務委託するケースが増えています。逆にいうと、直接雇用にこだわらなければ、業務委託会社への就職口は増えているのです。

一方で、接客業や営業職、銀行員など違う職種からの転職者を積極的に採用し、患者さんへの接遇(サービス)を重視する医療機関も増えているようです。コミュニケーション能力や、人を管理するマネジメント経験、協調性や柔軟性、几帳面さなど、人と接する職種であることから、実務経験よりも優遇されるスキルがあることも事実です。

同じ社員雇用でも、あらたに人を募集する医療機関の状況に応じて、経験や専門知識を重視してベテランを募集する場合もあれば、技術的な問題は時間で解決できると人間性を重視する場合もあるのです。

ですから、医療機関によって求められるスキルが違うということは覚えておきましょう。

経験者は有利。でも医療機関によって求めるスキルは違う!

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